◆【訃報】山崎豊子 心不全

ここ数年でもテレビドラマ化された「白い巨塔」や「華麗なる一族」などで知られる小説家、「山崎　豊子」さん（本名：杉本　豊子さん）が、９月２９日に「心不全」のため、入院先の病院で逝去された。
８８歳だった。



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山崎豊子さんは、１９４４年に毎日新聞社に入社。
５７年に親子二代の商人を主人公とした「暖簾」で小説家デビュー。
５８年に吉本興業を創業した、吉本せいをモデルにした「花のれん」で直木賞を受賞。
同年に毎日新聞社を退社。


医学会の権威主義にメスを入れた「白い巨塔」や、神戸銀行（現在の三井住友銀行）をモデルとした「華麗なる一族」、日本航空社内の腐敗や航空事故を扱った「沈まぬ太陽」など、企業や業界内の悪しき体質・タブーなどを鋭い切り口で描いた他、戦争３部作と言われる「不毛地帯」「二つの祖国」「大地の子」といった、戦争の非人間性など社会問題に関するテーマも描いてきた。

そういった作品を手がける中で、山崎豊子さんは社会派小説家として評価された一方、参考とした資料をほとんど脚色せす作品に反映させたため、盗作との指摘を資料の執筆者から何度も受けている。


山崎さんの作品は、世の中にはびこる不正や権力、人間の弱さといったものが描かれ、作品を見た後には世の中の矛盾を感じ、憤りや寂しさも覚えますが、こういったメッセージ性の高い作品は個人的には大好きでした。

ご冥福をお祈りします。



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